秋に旬を迎える、いわしとさんま。出回る時期が似ていて、同じ青魚……なんて、ついイメージが重なってしまいますよね。でもそれぞれに特徴があって、大きく違うんです!
今回は、今さら人に聞くのもちょっと恥ずかしい、この二つの魚の違いを、味、栄養、見た目などを中心に徹底比較してみました。
いわしとさんま、違いを徹底比較!
いわしとさんまは、秋ごろに旬を迎え、おてごろな値段で人気の大衆魚です。どちらも大体9,10月頃が一番美味しいと言われて人気の出る魚です。栄養や味の違いは?
同じ青魚なので、栄養面で大きく違う要素はありません。しかし、魚は旬かどうかで脂の乗り方も違うので、味は大きく変わってきます。
やはり食べるのであれば、どちらも秋が一番ですね!どちらも、脂の乗った時期の塩焼きは絶品です。
見た目での見分けが簡単!
スーパーや魚屋さんで実際に見てみるとわかりやすいですが、見た目は全然違う魚です。
見た目の違いとしては、頭を見るとわかりやすく、いわしの頭部は丸く、体は銀色です。さんまの頭部は尖っており、体は青みがかっています。
いわしとさんま、旬の時期と味の違い
いわしとさんまの旬の時期は、どちらも秋になりますが、期間に大きな差があります。いわしで代表的なマイワシの旬は、6月~10月です。一方、さんまの旬は、9月~11月です。
いわしの旬の見極め方
主食として多く食べられるマイワシは、夏から秋にかけて旬を迎えます。多くのマイワシがとれる旬の時期になると、自然と値段が下がってくるので目安にしましょう。
味も良くなるのに値段も安くなるのは、食卓にはとてもうれしいですね!いわし独特の強い味があり、小ぶりなサイズのものも出回るので、家庭料理の強い味方です。
さんまの旬は?
さんまは、旬の時期を外れると、脂のりが悪く身は硬くなってしまいます。いわゆる「初物」は、まだ脂がのりきっていないため、旬の真ん中にあたる10月~11月に食べるのがいいでしょう。
サンマも独特の風味で味が強く、旬の時期の塩焼きは絶品です。魚が苦手な人は、内臓を取り除くだけでも食べやすさがぐーんと上がります。是非旬のさんまを楽しみましょう!
いわしとさんま、栄養の比較
いわしとさんまは、どちらも青魚で栄養が豊富です。どちらかの栄養が、特別優れているということはありません。栄養よりも、旬の時期に当たるかどうかで判断しましょう。
旬の時期の食材は、栄養価が高くなっています。旬の時期でないと、栄養成分が何倍も違ってしまうものもあります。栄養を重視するなら、季節に合った魚を選ぶのが一番ですね。
ちなみに、青魚の栄養成分で有名なDHAも魚の脂です。脂ののった時期に美味しく食べるのが、体にも良いという事ですね!
いわしとさんま、見た目の比較
どちらもイメージでは同じような魚ですが、頭を見ると簡単に見分けがつきます。切り身等で出てきた時の為に、他にも見分けるポイントを知っておきましょう。いわしの見た目の特徴
いわしの代表的な品種である、マイワシは頭が丸くなっています。
色は背の部分が黒色、腹の部分が銀色をしています。腹に黒の斑点が並んでいるのが特徴です。体長は大きいもので25cmです。
九州等では大き目のいわしに明太子を詰めた「いわしめんたい」が有名ですね。10cm程度のものも、小いわしとして売られています。
さんまの見た目の特徴
さんまは頭が尖っており、いわしと比べると細長い身体で下あごが出ています。体の背は暗い青色で、腹は銀色です。
体長は、よく食卓に並ぶ平均的な大きさで25~30cm程度。大きいものでは35cm程度になります。
日本人が大好きなさんまは、秋になると各地でさんま祭りが開かれるほど愛されています。近くでやっている時は参加してみるのもいいですね!
いわしとさんま、おすすめ料理法
いわしの美味しい食べ方脂の乗ったいわしは、そのまま塩焼きでもとても美味しいのですが、匂いが強すぎると感じる人も多いです。なので、塩焼きでそのまま食べるよりも、かば焼きや梅煮などで食べるのもオススメです。
味がしっかりしており冷めても美味しいので、お弁当にもオススメです。
さんまの美味しい食べ方
さんまは、塩焼きなど、焼いて食べるのが有名ですね。脂の乗ったさんまを炭火で焼いて食べるのは、日本の秋を味わうには最高の方法です!
旬の時期になると、料理屋やお寿司屋さんでお刺身でも楽しむ事ができます。まだ試した事が無いという方は、是非一度味わってみて下さいね!
旬を外れると、別の魚に感じられてしまうほど、味気なくなってしまいます。特にさんまは、旬の時期かどうかしっかり確認してから購入しましょう。
まとめ
いわしもさんまも同じような青魚ですが、味、食べ方、見た目等大きく違う魚です。旬の時期はどちらも秋ですが、本当に美味しい時期は1か月程ずれているので注意ですね!見た目の違いは頭が特徴的なのでしっかり覚えておきましょう!
いわしとさんまは、値段がお手頃で美味しい魚です。どうせ食べるなら、栄養も味わいも高い旬の時期にしましょう。
いわしの稚魚であるシラスやチリメンジャコなどは、年中手に入り、いつもの食事に手軽に加えることができます。稚魚なので脂の乗りはもちろん少ないですが、現代人には不足しがちなカルシウムを豊富に含んでおり、体にとても良い食べ物です。
しっかり使い分けて、旬の味を楽しんでください。
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