靴は外出のたびに毎回履くものです。
「明日も同じ靴を履きたいのに水たまりに入っちゃった!」という場合の除湿や、「今日はたくさん歩いて足まで汗をたっぷりかいたなぁ…」という日の消臭、手軽にできたらいいですよね。
今回は、身近なものでお金をあまりかけず、簡単にできる、靴の除湿・消臭方法についてご紹介します。
目次
靴のケア、除湿と消臭のどちらを先にする必要がある?
「靴が湿って重い…そのうえクサい…」こんな時は、ひとまず除湿を優先させてください。消臭も大事ですが、とりあえず乾かしてあげましょう。
除湿を優先する理由
例えば、夏の暑い日に汗をたくさんかいて、臭いも気になってしまう時のことを思い出してみてください。
なんだかベタベタして、下着と肌が張りついたようになってしまいますよね。
でもそこで冷房の効いた涼しい部屋に入ると、汗が引いて身体も乾いてきます。
乾いてくると、汗の臭いも少しおさまるような気がしませんか?
それにはちゃんとした理由があるんです!
濡れたままだと雑菌が増えてしまう!
身体や衣類が湿ったままいると、雑菌が増えて、臭いもどんどん強くなっていきます。
ジメジメした部屋でカビが生えやすいのは、菌にとって繁殖しやすい環境だからです。
もちろん靴も同じです。除湿をしっかりすることで、完全消臭は無理でも、ひとまず臭いの元を増やさないでおけますよ。
※緊急の場合はドライヤーの熱で乾かすこともあるかもしれませんが、靴の材質によっては傷んでしまうこともありえますので、ここでは熱に頼らない方法に絞ってご紹介していきます。
除湿編 新聞紙・トイレットペーパー・乾燥剤
まずは靴の除湿編です!次に履く時までにあまり時間がないという場合でも、少しでも除湿されていれば不快感を減らすことができます。
ご家庭に除湿機があれば、一時的でも靴のそばで使用することで以下に紹介する方法の効果を高めることができます。
【アイデア1】湿気といえば新聞紙!丸めて入れるだけ!
靴が濡れてしまった時に手っ取り早く活躍してくれるのは、新聞紙です。クシャクシャに丸めて靴の中に入れるだけで、靴の水分を吸ってくれます。
交換のタイミング
靴の濡れ具合に合わせて、こまめに新聞紙を取り替えましょう。
玄関の近くに古新聞置き場があれば、交換も手軽にできますね。
紙を丸めて入れるだけですので、もちろん小さなお子さんでも簡単にお手伝いできます。
除湿以外にも嬉しい効果が!
ちなみに、「除湿を優先!」と言ってしまったものの、新聞紙のインクには消臭の効果もあります。
インクの油分が靴の臭いをおさえてくれますよ。
賃貸住宅などで靴箱を汚さないために、新聞紙をたたんで靴の下にしいているお宅もありますね。
あれは汚れ防止だけでなく、靴箱の中や靴底の湿気・臭いを吸い取る役目を果たしてくれています。
ぜひ試してみてください!
【アイデア2】新聞なんてとっていない!そんな時はトイレットペーパーで!
湿気対策の王道は新聞紙ですが、インターネットでニュースを見る方が多い時代です。一人暮らしの方は特に、新聞購読をしていないという方も少なくないですね。
応急処置だけでなく靴の種類でも使い分けを!
そんな方には、少しもったいないですがトイレットペーパーでの応急処置をおすすめします。
トイレットペーパーのないお宅はさすがにほとんどないでしょう。
つま先の細いハイヒールや内側のデザインもかわいい靴などは、新聞紙よりもかえってトイレットペーパーのほうがおすすめしやすいです。
あわてて新聞紙をつめたら、インクが靴に写ってしまった!という事態も避けられます。
使った後でもこんな再利用のアイデアが!
買ってきたトイレットペーパーをトイレ以外で使うのはもったいないような気がする方は、除湿後のトイレットペーパーをトイレ掃除に再利用してみてはいかがでしょうか。
これなら無駄にはなりませんし、掃除のあとそのままトイレに流すこともできますね。
【アイデア3】乾燥剤は、名前の通り乾燥のプロ!紙類との併用で効果アップも!
新聞紙やトイレットペーパーほど手に入りやすくはありませんが、確実に湿気を取るためにあるもの…
そう、「乾燥剤」です。名前の通り、乾かすのが仕事です。
余った乾燥剤が大活躍!
海苔や乾物、おせんべいなどを買ったときについてくる乾燥剤、どうしていますか?
「なんとなく使う気がして捨てられない…でもとくに具体的な使い道もないから、とりあえず気休めで米びつとか緑茶の葉っぱの缶とかに入れてある」という方、使い道、ありますよ!
乾燥剤を使う時の注意点!
「破れて中の粉末が出てきたら心配」という方は、上にも登場した新聞紙やトイレットペーパーなどにくるんで靴の中に入れましょう。
併用することで効果UPも期待できます。
言うまでもないことですが、靴の中に入れた乾燥剤を米びつにまた戻すのは…おすすめしません。
靴箱の隅に置いて、もうすこし働いてもらうのが良いですね。
消臭編 重曹・コーヒーのだしがら
ある程度乾いたら消臭のための対策も行いましょう。こちらは雨や汗などの水分が気にならない日にも習慣的に実践して、靴に臭いをしみこませないようにしていくことをおすすめします。
【アイデア4】急いでいるときは重曹でシャカシャカ!
「朝気づいたら靴がクサい!でも時間がない…」という時には、重曹を試してみてください。重曹で靴の消臭!やり方はコレ!
まずビニール袋に靴を入れます。
その中に重曹をふりかけて、袋の口を結びます。
だいたい大さじ2杯分くらいで足ります。それを袋ごとシャカシャカ振りましょう。
まんべんなく重曹の粉が靴についたら、袋から靴を取り出し、ついている重曹を払い落としてください。
もし晴天であれば、重曹がついたままの靴を短時間でも(朝食の時間だけでも大丈夫です)ベランダなどで太陽の光にあてて、それから重曹を落とすとなお良いです。
使い道が広がる、使い方のアイデア!
重曹には消臭の効果がありますので、払い落とした重曹と一緒に臭いも落ちてくれますよ。
営業マンの方や靴を脱いで室内にあがることが多いお仕事の方などは、重曹と靴が入るサイズの袋をバッグにしのばせておくのはいかがでしょう。
公園などでも手早くできることですので、「大事な商談なのに靴が臭う…相手にバレたらどうしよう」という心配もしなくてすみますね。
掃除用の重曹が100円ショップでも売っているので、少量から気軽に購入できます。
ちなみに使用後の重曹はトイレに置くと消臭剤のかわりになりますよ。
【アイデア5】コーヒーを飲む方必見!コーヒーの出しがらにも消臭パワーが!
ご自宅でコーヒーを淹れて飲んでいる方は、毎日飲んだ分だけ出しがらが出ますよね。そのままゴミ箱に捨ててしまう前に、出しがら消臭を試してみませんか?
最初だけ手間がかかりますが、慣れれば簡単です。
出しがら消臭のやり方!
コーヒーを淹れ終わったあと、出しがらを乾かしましょう。
時間のある方でしたらフライパンで煎るのが一番ですが、ペーパーフィルターで淹れる方はフィルターのまま上を洗濯バサミでとめて外に干すだけでも良いです。
カラカラに乾いたら(除湿した靴に湿気の残った出しがらを入れてしまったら元も子もありませんね)、出しがらがこぼれないようにフィルターの上部を折りたたんで洗濯バサミでとめ直し、そのまま靴に入れましょう。
左右ひと袋ずつ、5日おき位に交互に交換するくらいで大丈夫です。
また次のコーヒーを飲めば「出しがら消臭剤」はいくらでも作れます。
生活の一部にできれば消臭には困らない!
朝飲んだコーヒーの出しがらを干して出かける→帰宅して乾いた出しがら消臭剤を靴に入れる→朝またコーヒーを飲んで出しがらを干す…というサイクルができると、なんとなく楽しいですね。(靴箱に入れるだけなら1週間程度は同じものでも構いません)
出しがらを捨てる時にも良いことがあります。
ゴミ袋の中でも消臭効果を発揮してくれる上に、一旦乾かしているおかげでゴミの軽量化にもなります。
コーヒーの出がらしはとても優秀な消臭剤なんですよ!
まとめ
私は子供の頃、雨で濡れた家族の靴に新聞を入れるお手伝いをしていました。靴の中に新聞紙をつめて、その上に新聞でつくったてるてる坊主をのせて遊んだ記憶があります。
雨で出かけられずに退屈だったせいもあったのでしょうが、幼稚園や小学校から帰宅したあと玄関でずっと新聞紙を丸めて遊んでいました。
湿気を吸った新聞紙を交換するタイミングも子供なりに掴んで、雨の日限定の楽しいお手伝いでした。
靴が濡れてしまったり臭いが気になったりすることは珍しくありません。
雨の日や疲れた日の靴のお手入れは憂鬱になることもあると思います。
ですが、帰宅後には除湿→消臭の順番で上手に工夫して、ついでに靴の汚れチェックや靴磨きなどをしてみるのもいいと思います。
靴はちゃんと手入れをしてあげるだけで、とても長持ちします!
また次の日も快適に歩けるように、楽しく靴のお世話をしてあげてくださいね。
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