よく「サバにあたる」と言いますよね。
その原因の一つに、寄生虫があります。
寄生虫と聞くと、サバを食べるのがちょっと怖くなってしまいますよね。
でも体にも良く、なにより美味しいサバ!
寄生虫の症状、対策を知れば、もっと安心してサバを食べられるようになりますよ。
今回は、サバの寄生虫への対策と、万が一当たってしまった時の症状についてご紹介します。
サバをたべたら腹痛が!もしかして寄生虫!?
魚には、アニサキスという寄生虫がいます。魚を食べた時に、生きたままアニサキスが体内に入ってしまうと、胃腸に激しい痛みが出ることがあります。
アニサキスの症状
この激しい痛みは、アニサキスが胃腸の壁に噛みつく事で起きる痛みです。
アニサキスが胃の中から体の中に侵入する何てことはありませんが、噛みつかれている間はとても痛いです。
食べてから発症までは大体8時間以内に激しい痛みとなって症状がでます。
治療薬はなく、鎮痛剤などで痛みを抑えながら、体外に排出されるのを待つしかありません。
その期間は、4~7日と言われていますので、痛みに耐えなければならない時間としてはかなり長いです。
アニサキス対策
有効な対策方法としては、アニサキスの棲みかとなる魚の内臓やその周辺の部分を早めに取り除いておくことです。
そして調理の際にはしっかりと火を通す事、刺身等で食べる場合はしっかりと取り除く事が大切です。
また、あまり気持ちの良い対策ではありませんが、よく噛んで食べるというのも、効果的な対策です。
アニサキスの治療法は?
アニサキスによる胃痛、腹痛といった症状にはこれといった治療方法はなく、対症療法しかありません。
自然に体外に排出されるまで待つことになります。
激しい痛みを鎮痛剤で抑えて待つ。
あるいは、内視鏡で寄生虫の位置を特定し、そのまま摘出します。
ひどい場合は腸閉塞の危険もあるので、外科で開腹手術をし、寄生虫を直接とり出す方法もあります。
アニサキスを食べないために
アニサキスは魚の内臓に寄生しているので、鮮度が高いうちに、内臓や内臓周辺の部分を取り除いておけば問題なく食べることができます。
また、加熱を十分にしていれば特に問題はありません。
冷凍もしっかりすれば大丈夫と言われていますが、アニサキスが死滅する温度は-20℃以下です。
家庭用の冷凍庫ではダメという事も覚えておきましょう。
そして、アニサキスは細長く、渦を巻いた状態になってることが多いです。
目で確認することもでき、注意していれば取り除くことができます。
アニサキスを取り除く時はどこに気を付ける?
アニサキスは魚の体内に寄生しています。サバだけでなく、マダラ・スケソウダラ・サケ・サンマなど、身近な魚にも付きやすい寄生虫です。
普段は魚の胃の中に寄生し、魚の食べたものを食料として生きています。
しかし、魚が死んでしまうと、胃に食料が供給されなくなってしまう為、外に出てきてしまうのです。
これが、魚の身にいるアニサキスを食べてしまう原因となっています。
サバの生食で怖いのはアニサキスだけじゃない!
サバは「生き腐れ」とも言われるほど傷みが早く、食べる際には冷凍や火を通すことが前提です。アニサキスだけでなく、食中毒の危険も非常に高い魚です。
市販されているもので、サバを「生の状態で食べて良い」とするものは、ほとんどありません。
釣りなどをし、個人でサバを生で食べる際は、徹底した温度管理をし細心の注意を払って自己責任の下で食べましょう。
あまり気軽に他の人に振る舞わないようにした方が良い魚です。
まとめ
サバなどの魚には、アニサキスという寄生虫がいます。もし体内に入ってしまった場合、激しい胃痛や腹痛として症状がでます。
しかし、内臓を取り除き、生食をさければ、その心配はほとんどありません。
スーパーなどで心配なときは、担当者にききましょう。
魚は他の食材では補えない栄養を、豊富に含んでいます。
寄生虫におびえることなく、魚は積極的に食べていきたいですね。
⇒サバでアレルギーが!?症状と見極め方を知っておこう!