病気には様々なサインがあります。咳・鼻水・熱といった代表的なものから、腹痛・下痢・頭痛といったものまであり皆さんはどれもが経験したことがあるでしょう。しかし、そのサインの中に舌がしびれるといったものがあるのです。これは普段なかなか出てこない症状なので、この症状が発生してしまうとかなり焦ってしまいますよね。そしてその舌のしびれに頭痛が合わせて起きる時は実は要注意なんです!そこで今回は舌のしびれと頭痛が同時に起きる場合はどんな病気のサインなのかをお伝えします。
目次
舌のしびれと頭痛が同時に起きる病気は?
頭痛は皆さんも一度は経験したことがある症状だと思いますが、舌がしびれるといった症状はなった人は少ないのではないでしょうか?だからこそ、体に異常が発生したとしてもどのような病気になっているのかなかなか想像がつきませんので不安ですね。ここでは、頭痛と舌のしびれが同時に起こる可能性のある病気をあげていこうと思います。溶連菌感染症
舌のしびれと頭痛が同時にある場合に考えられるのが、この溶連菌感染症になります。おそらくあまり聞いたことが無い病気なのではないでしょうか。これの症状は頭痛や舌のしびれ以外に咽頭炎や扁桃腺炎を引き起こしてさらには、発熱まで発生する病気で学童期の子供が一番感染する確率の高い病気となっています。また、流行する時期は冬が多くしゃみや咳によって拡散するので学校などで流行することもしばしばあるようです。この病気の本当に怖いところは急性糸球体腎炎やリウマチ熱、アレルギー性紫斑病といった重篤な合併症を引き起す可能性があるということで、最悪心臓に支障をきたす病気になってしまうこともあるでしょう。
意外と知られてはいませんが、危険な合併症を引き起こす危ない病気なので、感染しないように予防をしっかりするようにしてください。
脳梗塞
呂律が回らなかったり、舌がしびれるといった症状の他に、麻痺やふらつき及び頭痛が生じていると、それは脳梗塞のサインの可能性が高いです。脳梗塞になってしまうと非常に危険な状態になってしまうので、そうなる前にこれらの症状が重なったら、すぐに脳神経外科を受診するようにしてください。また、脳梗塞は恐ろしい病気なので舌のしびれといった症状の他にもどのような前兆があるのかを記載しておきますので確認しておいてください。
・呂律がうまく回らなくなって口の動きが思い通りに動かない
・言葉がうまく出なくなる(失語症の症状)
・口が半開きになる、口をうまく閉められなくなる
・顔に歪みが出て傍から見るとひきつって見える(片側顔面まひ)
・片方の手足に力が入らなくなってよく転ぶようになったり、痺れを感じるようになる(片側麻痺)
・片方の目が見えなくなったり、視野が狭くなる
・目の焦点が合わなくなって、他の人から見ても不自然に見えるようになる
・手足のしびれがあるので文字をうまく書けなかったり、タイピングもうまくできなくなる
ストレス
ストレスは様々な体のトラブルや病気のもとになるものですが、ストレスが溜まりすぎていると血行が悪くなって頭痛が起こりやすくなり、それ以外にも舌がしびれるといった症状があらわれることがあります。仮に、病院に行って調べてもらっても原因不明と判断された場合はストレスを疑ったほうがいいかもしれませんね。他に舌がしびれる病気はあるの?
頭痛がセットになってしまうと、どのような病気かかなり限定されますが、放っておくと危険なものがあるので、なるべく早く病院で相談した方がいいですね。しかし症状が軽い時など、舌がしびれる病気があるのか、それとも病気ではないのかを、合わせて紹介してきたいと思います。乾燥による痺れ
これは全く病気ではないパターンなのですが、口内が乾燥しすぎていると舌がしびれてしまうことが良くあります。これは激しい運動をした場合によくあることなので、舌に違和感を覚えたり、痺れといった症状が出てくることがあります。薬物の副作用
これは睡眠導入剤の「アモバン ルネスタ」などにある副作用で、薬を飲んだことによってこのような弊害があらわれることがあります。栄養不足
無理なダイエットなどをしていると栄養不足になりがちですが、栄養が足りていないと舌がしびれることがあります。より詳しく解説すると、例えば鉄分が不足していると貧血の症状が頻繁に出てくるようになりますが、こうなると口腔の粘膜に異変が発生して舌に痛みが発生したりしびれが生じるようになるのです。特に注意が必要なのが生理中や妊娠中で、この時はよく鉄分が不足しがちになるのでひじき・大豆類・肉類を多く摂取するようにしてください。また、ビタミンB1などのビタミン群が不足してしまうと舌がしびれたり顔面がしびれたりすることがあるので大豆・玄米・肉類を摂取するようにしてください。
舌痛症
舌のしびれとして多いのはこの舌痛症でしょう。これは舌のヒリヒリとした痛みやしびれの症状が続くものなのですが、その原因が舌にないということが特徴でいくら鏡で舌をチェックしても異常は確認されることがないので、不明なまま放置される事が多いです。この病気は40代から50代の女性に多く、ストレスなどの心理的要因が関係していると言われています。この状態の時は、ストレス過多な時が多いので、早めにお医者さんに相談してみるのがいいでしょう。糖尿病
糖尿病になってしまうと、尿をする回数が増えてしまうので体内の水が少なくなってしまい、口の中が良く乾くようになります。そうなるとドライマウスになりやすくなって舌のしびれが発生することがあるようです。刺激物の過剰摂取
こちらは病気ではありませんが、熱いものや辛いものを食べてしまうと舌に痺れといった症状が出ることがあります。また、タバコを吸う人はニコチンの作用によって血流が悪くなってしまい舌に痺れが発生することがあります。まとめ
今回は舌のしびれと頭痛が同時に起きる場合はどんな病気のサインなのかをお伝えしました。舌のしびれと頭痛がセットの場合、脳梗塞などの命の危機に繋がる危険な病気になる可能性があるので注意が必要です。
脳梗塞は発症してしまうと重症化してしまうので、発症する前に止めることが本当に大切になります。そのため、普段感じたことが無いような異常に遭遇した場合は、どのような病気が該当するかを調べるために、他の症状がないか確認するようにしてください。
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