おなかが痛い。。病気かもしれない!と不安になってしまいますね。一言で腹痛といってもへその右か左かで腹痛の原因が異なってくることをご存知でしょうか。また、痛み方も刺すような痛みや鈍いような痛みなど種類があるのです。
今腹痛があるとしたらその腹痛はどんな痛みでしょうか。今は腹痛がなくても、万が一腹痛が生じた時に緊急性を要する腹痛がどのようなものか知っておくことで自分の身体を守ることでできます。それでは腹痛についてみていきましょう。
痛んでいる場所はへその右ですか?左ですか?
へその右と左では、痛んでいる部位が病気を見分ける手立てになることがあります。右側で起きる痛みにはこんな病気の可能性が!
へその右側に痛みが生じている場合には肝臓や胆嚢、腎臓等の臓器に何か病気が潜んでいる可能性が考えられます。具体的には腎臓結石、腎梗塞、虫垂炎、クローン病、十二指腸潰瘍などの疾患が考えられます、虫垂炎とは一般的には盲腸とも言われています。盲腸は初期症状としてはおへそのあたり、お腹のちょうど真ん中あたりから痛み始める事が多いです。なので、痛む箇所が右側じゃなくても盲腸の疑いは持っておいた方がいいかもしれません。
左側で起きる痛みにはこんな病気に注意!
へその左側の腹痛で考えられる病気としては、胃炎、胃潰瘍、憩室炎や膵炎、S状結腸捻転などが挙げられます。
どちらで起きるかわからないものも・・・
へその右でも左でも腹痛が起こりえるものとしては左右で一つずつの臓器がある内臓の疾患があります。腎臓、尿管、卵巣などは周期的な腹痛が起こります。また、便秘や下痢によるガスの貯留によっても腹痛が起こることもあるため、必ずしも病気であるとは限りません。
痛みはどんな痛みですか?痛み方で隠れている病気が分かるかも・・・
おなかの痛みには主に3種類の痛みがあります。その痛みの種類によっては緊急性を要するものもありますのでご注意ください。ずーん、と鈍痛がある場合
一つ目には内臓痛です。内臓痛は鈍い痛み、重苦しい痛み、締め付けられるような痛みとして表現されます。胃や腸などが伸びたり、痙攣したりすることで起こる痛みです。下痢の時の腹痛は内臓中になるため、経験している人は多いかと思います。
ズキッと痛むものがある時は危険!すぐ病院へ!
次は体性痛とよばれるものになりますが、この体性痛には注意が必要です。痛みは一定の強さの鋭い痛みであり、ズキン、ズキンというような拍動性の痛みや疼くような痛みであり、部位が限られます。炎症や、組織の損傷によって生じる痛みであり、腹膜炎などの兆候が見られた場合(ゆっくりとおなかを押して話した時に痛みが強くなる)には緊急手術となる場合もあります。発見が遅れると大事になることもあります!すぐに病院で診察してもらいましょう!
長く続く鈍い痛みはお腹に原因が無い場合も・・・
最後に関連痛になります。心筋梗塞で腹痛を訴えたり、胆石で右肩を訴えたり、本来の痛みの原因の部位とは異なって痛むのが関連痛であり、腹部にも起こります。
病院に行ったらどんな検査をするのか。知って不安を少なくしよう。
おなかが痛くて受診したいけど、何をされるのか心配になりますね。腹痛の場合、どのような検査をするのかご紹介したいと思います。知ることで少しでも不安を少なくしましょう。安心して!基本的な検査はそんなに大変じゃないものが多い!
まずは採血。採血によって肝臓やすい臓、腎臓等の臓器の機能障害がないかわかります。また、身体の中で炎症が起こっていないかということも採血によって知ることができます。次にレントゲンです。レントゲンを撮ると便秘状況が一目瞭然です。次にCTです。身体の輪切りの映像が映し出されるため、臓器が大きくなっていないか、出血や腫瘍がないかなどがすぐにわかります。そして、腹部超音波検査でも早期の肥大などが分かります。
検査の中でも内視鏡検査はちょっと負担が大きいかも・・・
以上に述べた検査は身体に大きな負担となることは少ないですが、必要に応じて内視鏡検査も必要となります。内視鏡検査は昔に比べると大変楽にはなったと言いますが、身体には負担が多いと感じる方が多いでしょう。
どうしても苦しいのはイヤ!という人も多いかと思います。そんな人の為に、軽い全身麻酔をしてほとんど寝てる間にすべての検査もしてくれる病院も増えてきています。私も一度経験したのですが、気づいたら検査は終わっていました。看護師さんいわく、検査中は苦しそうとの事でしたが・・・記憶はまったくありません。^^;
まとめ
いかがでしたか?へその右と左で考えられる病気は異なるため、自分でどこが痛いのかよく観察しましょう。しかし、重大な病気なのに自己判断により受診を先に延ばしてしまうのは大変危険な事です。不安を感じたら早めに病院を受診し、その不安を取り除きましょうね。ストレスや不安は健康の一番の敵ですよ!⇒へその上側が痛む場合はどんな原因がある?重大な病気が潜んでいる事も!