異食症の原因と対策は?ストレスや栄養不足のサインかも!


異食症をいう言葉を皆さんご存知ですか?これは食品ではないものを食べてしまう病気で土や紙などを食べたくて仕方なくなってしまい、実際に食べてしまう危険な病気なのです。氷をかじるのが好き!というのも実は異食症の前触れかもしれません。今回は異食症とはどんな病気なのか、なってしまう原因とその対策方法についてお伝えします。

Sponsord Link

異食症って何?原因と対策はどうすればいい?

まず異食症とはどのような病気かというと、栄養価のない食べる必要が全くないものを無性に食べたくなる症候のことです。これは本当になんでもかんでも赤ちゃんのように口に入れてしまうために付けられた名前で、たばこなどの危険な物すら口に含みたくなるので本当に危険な症状なのです。

実際にあった恐ろしい話として、異食症になってしまった女性が髪の毛をひたすら食べるようになってしまって、ある日胃痛から病院に運ばれて手術することになり胃の中から合計4kgもの髪の毛を摘出することになったというものがあります。

今の話を聞いて、多くの人が「信じられない」とか「ありえない」と考えると思うのですが、日本人でもこの異食症に苦しんでいる人はいるのです。この異食症の原因はいくつか存在しており、原因によって取るべき対策は変わってきますので各項目に分けて説明していきます。

精神的なストレスによる精神障害

異食症の中に髪の毛を異常に食べたくなるといったものがありますが、これは過度なストレスが原因と言われております。この異食症によって髪の毛を食べる症状は、髪の毛や体毛を自分で抜いてしまう抜毛症と同じであると言われていて、子供に多い症状となっています。

子供のストレスとは学校でのいじめ・学校に適応できない・親子関係が冷え切っている・親が常に喧嘩している・親からの干渉がひどすぎるといったものが代表的です。また、この症状が出るのは男性よりも女性のほうが多くなっています。対応策はストレスを取り除くことなのですが、何がストレスになっているかを最初に突き止めることが最も肝心でとても難しいです。気になったらすぐ、専門医に相談をしてみましょう。

栄養不足

これは無理なダイエットによって栄養が全く足りていない状態になると、亜鉛も不足するようになって味覚障害が発生し、土に含まれている亜鉛が食べたくなってしまうという状態です。
栄養不足によるものなので、貧血も多発している状態になっており、傍から見ても不健康に見える状態になっているでしょう。

また、それ以外にも鉄が足りていない人は氷を食べたくなってしまうようで、製氷皿1枚分以上食べてしまうこともあるようです。対応策はとにかく、食事療法と薬物療法で栄養を取り戻して亜鉛や鉄分を含む食品を摂取するようにさせることです。

認知症

過度のストレスや栄養不足以外ではこの認知症による異食が多いでしょう。これは認知症になってしまうことで脳の機能が低下して味覚の間隔が鈍ってしまって、食べられるものかどうかの判断ができなくなりあらゆるものを口に含んで食べるようになってしまうのです。

それ以外にも認知症の方がストレスを受けてしまうと、食べることで発散させようとする人もいて、手あたり次第当たりのものを食べてしまう人もいます。対応策は認知症からの回復になってしまいますが、これは非常に難しいことなので、とにかく危険なものは手の届くところに置かないようにするしかありません。それ以外にも空腹になって異食に進んでいる可能性もあるので、お腹がすいている場合は食べれるものを用意してあげましょう。

Sponsord Link

どこから異食症と認定される?氷をかじるのは異食症?

自分もちゃんとした食べ物じゃないものを食べてしまっている?と思い当たる方もいらっしゃると思います。特に多いのは氷をかじるのが好き!という人ですね。どこからが異食症なのでしょうか。例えば、冷たい飲み物を飲んだ後に必ず氷を最後までかじってしまう・・・これは大丈夫です!この程度であれば食感が好きで楽しんでいるだけなので、飲み終わって少しは無しでもしていれば氷への興味は無くなるでしょう。しかし、そこに氷が無いのに冷蔵庫から氷をわざわざ取り出して来てかじってしまう。これは危険なサインです。明確な線引きは難しいですが、正に中毒症状のように、食べ物じゃないものを口に入れたくなっている時は異食症の兆候がでているかもしれません。そんな時はお医者さんに相談してみましょう。

え!?こんなものまで食べるの・・・

異食症の中にはある程度理解はできるものもありますが、全く理解ができないものも数多くあります。そこでどのような事例があったのかを簡単に紹介していきましょう。土・氷・チョーク・ほこり・便・体毛・プラスチック・洗剤・アイシャドウ・ソファーのクッション・ガソリン・石などです。

これらの物は基本的に食べていいものではないので、絶対に食べようと思わないでください。
確かに実例があるものですが、例えばアイシャドウの場合はヒ素やカドミウムといった、食べてはいけない物質が含まれているので死ぬ可能性があり、とにかく体に異常をきたす可能性が高いものばかりなのですマネをするのは禁止です。

世界中の症例であるため、それぞれの国が原因の究明に動いているようですが、原因については不明となっているものが多く「精神的なもの」とか「何らかの強迫観念」と考えられていることが多いようです。

まとめ

以上、いかがでしたか?今回は異食症の原因と対策方法についてお伝えしました。異食症とは病気の一つで、精神的な部分からきているものも多々あり心療内科や精神科から専門的な治療を受けるケースが非常に多いのです。

異常の行動をとっているとわかっていてもどうしてもやめられなくなっていることが多いので、患者以外にも周りの友人や家族が治すために協力する必要があるでしょう。その際には患者が孤立しないように手を差し伸べてあげるようにしてください。

Sponsord Link

  • このエントリーをはてなブックマークに追加