気持ちよくお風呂に入り、いざ出てみたらとたんに体調が悪くなった!
誰でも一度くらいは経験があるのではないでしょうか?
おそらくそれはのぼせてしまった状態です。
のぼせには様々な症状がありますので、のぼせていることに気付かない方も多いです。
症状も、ひどい時には意識を失ってしまう事もあり、決して甘く見てはいけません。
そこで今回は、のぼせの症状、のぼせるメカニズムや、のぼせてしまった時の対処法をお伝えしていきたいと思います。
のぼせの症状にはこんなものが!お風呂に入る時は気をつけて!
のぼせた時に出る症状は、人によっても違いますし、その時々により現れ方が異なってきます。良く起きるのぼせの症状は?
主な症状は、立ちくらみやめまい、吐き気や頭痛、動悸などがあります。
また、吐き気がある場合は、症状が重いと吐いてしまう場合もあるんです。
立ちくらみも症状がひどい時は、目の前が真っ暗になり、ふらついて立っていられないような状態になり、意識を失うこともあります。
のぼせを甘くみてはいけない!
お風呂で意識を失ってしまった場合、転倒してしまい、打撲や骨折などのさらなる災いを招くこともあるので、のぼせというのは実はとても危険なものなんです。
実際に私もお風呂で意識消失、転倒し、太ももの骨を折ってしまったという方を何人も見たことがあります。
決して稀な事でも、他人事でもないのです。
のぼせた時にはこのような対処を
では、のぼせてしまった時にはどうしたらよいのでしょう。意識を失ったり、怪我をすることのないように早めの対処が必要です。
まずは何よりも安静にする事!
お風呂から出た時に、立ちくらみや、めまいが起こってしまったら、我慢せずにすぐに座り込みましょう。
また、横になるスペースがあるときには、横になり、しばらく安静にしましょう。
しばらく安静にしていると大体の場合は体調が戻ってきます。
冬場などは、安静にしている間に湯冷めをしやすいので、安静になっている間に拭きとれる水分は拭き取って、湯冷めを防止しましょう。
体調が戻ってきたら水分補給!
動けるようになったら、水分補給を忘れずにしておきましょう。
のぼせるほどお風呂に入った時、身体の水分は汗によってかなり失われています。
のぼせから脱水状態に移行しないよう、しっかりと水分は取りましょう。
のぼせない為の予防方法
しかし、のぼせないための予防ももちろん大切になってきます。
まずは水分補給してからお風呂に入りましょう。
そして、熱すぎないお湯にみぞおち程度まで浸かるように半身浴を心掛けるなどの注意をすることで、のぼせることを予防できます。
お風呂前の飲酒はのぼせる原因になりますのでやめましょう。
どうしてのぼせてしまうのか?原因は何?
どうしてお風呂に入って、そのような症状が出てしまうのでしょうか?それは、血液の循環が大きく関わってきます。
お風呂に入った時は血液循環にこんな変化が!
お風呂に入ると、血のめぐりがよくなることはみなさん知っていることと思います。
肩まで浸かって一呼吸、プハーッとつけば、一日の疲れが取れていきますね。
この時、体ではこんな変化が起きています。
まず温まることで心拍数が上がるとともに、身体中の血管は広がり、血液がどんどんめぐっていきます。
そして脳に流れる血流も促進され、頭がボーっとしてきます。
のぼせの原因は、脳の急激な血液不足!
そこで、急に立ち上がったりすると、重力により上から下に、つまり手や足などに血液が大量に送られます。
脳に送られていた血液もそちらに送られることになるので、脳は一気に血液不足になってしまいます。
脳が血液不足になってしまった結果、急性の貧血状態になってしまいます。
これが「のぼせ」の原因であり、症状が起きる時のメカニズムです。
お風呂では急な動きは控えて、立ち上がる時なんかはゆっくりした動きを心掛けましょうね!

まとめ
お風呂でののぼせは実はとても危険なものです。吐き気や頭痛、立ちくらみと、症状も様々です。
ひどい症状になると、意識を失って転倒してしまう事があります。
お風呂場の床や壁は基本的に固いですよね。
頭を打ったりすると、非常に危険で、打ち所が悪いと命にも関わります!
のぼせない為の予防としては、急に身体を暖めないように半身浴をする、急な動きをしない等を心掛けましょう。
のぼせの症状を理解し、予防を行ったうえで入浴し、のぼせてしまったら早めの対処を行うことが大切なのです。
せっかくの心も身体もリラックスできるお風呂です!
リスクを取り除いて、快適なお風呂を楽しみましょうね!