急性・慢性副鼻腔炎の症状の違いと原因は?治し方は?


風邪による鼻詰まりだと思ったら頭や顔が痛み咳や痰が出る、実はこれが急性副鼻腔炎の可能性ありです。ここで急性というものがあるなら、慢性があるのではと思った方はするどい!もちろん慢性副鼻腔炎もあります。最近起こり始めた症状も慢性になってしまうと長い間悩まされてしまうかもしれません。今回は急性と慢性の副鼻腔炎の症状・原因・治し方をまとめていきたいと思います。

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急性副鼻腔炎とは?慢性のものとの見分け方は?

副鼻腔とは穴の周りにある4つの空洞のことを意味しております。もっと厳密にいうとその4つの空洞とは「上顎洞」「篩骨洞」「前頭洞」「蝶形骨洞」のことになります。この空間において炎症が発生することを副鼻腔炎というのです。その副鼻腔炎も急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎に分かれており、それぞれ原因が異なります。それではまず急性副鼻腔炎から見ていくことにしましょう。

急性副鼻腔炎の原因

まず原因の説明をします。これの原因は細菌やウイルスが感染して鼻腔が炎症をおこして副鼻腔にまで拡散してしまったものが急性副鼻腔炎です。大抵の原因は風邪となっております。通常であれば鼻の粘膜がウイルスや細菌をしっかりブロックしてくれるのですが、風邪をひくことで粘膜の能力が低下している状態では感染を抑えることができる炎症へと繋がってしまうでしょう。

ほとんどの急性副鼻腔炎がこのパターンで発症するようで、風邪と併発して起こることが多いようです。まれなケースだと喉の炎症や虫歯などの鼻以外の炎症でも急性副鼻腔炎が併発することもあると言われております

急性副鼻腔炎の症状

風邪によって発症する可能性がわかったというところで、具体的な症状はどのようなものがあるかというと下記の4つになります。
・鼻づまり
・頭や顔の痛み
・粘りのある黄色い鼻水
・咳や痰が出る
鼻づまりは粘性の高い鼻水が詰まることで生じるものと、鼻腔の粘膜が腫れてしまうことが原因と言われております。頭や顔の痛みはこの病気の特徴ともいわれており4つの空洞のどこが炎症しているかによって痛む場所が変わってきます。粘りのある鼻水は急性副鼻腔炎がある程度進んだ時に出るもので、初期症状ではさらっとした鼻水が出ることのほうが多いようです。また、咳や痰が出る場合は副鼻腔の炎症が喉にまで広がったという状態であるか、鼻水が喉に流れてしまった状態かを意味しております。

急性副鼻腔炎の治し方

考えられる治し方は抗菌薬を使う薬物療法や生理食塩水を使った鼻の洗浄でしょう。その他にも薬を霧状にしたものを吸い込むネブライザーや鼻吸引といった方法も考えられます。この中でも薬物療法はだいたい2週間程度かかると言われているため、治療期間の目安と捉えていただければいいと思います。

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慢性副鼻腔炎とは?

次に慢性副鼻腔炎について解説していきましょう。一応の定義としてここでいう慢性副鼻腔炎とは3週間以上症状が続くものを慢性副鼻腔炎と扱っていきます。

慢性副鼻腔炎の原因

一般的に慢性化した副鼻腔炎が慢性副鼻腔炎となっておりますが、この慢性化の原因は鼻と副鼻腔をつないでいる排泄路がなんらかの原因で粘膜腫脹により閉じてしまって副鼻腔が膿の溜まりどころになってしまうことと言われております。ここでいう何らかの原因とはウイルスや細菌による感染、またはアレルギー反応といったものがあげられます。

慢性副鼻腔炎の症状

症状は急性副鼻腔炎と変わりません。鼻づまりや頭や顔の痛み、粘りのある黄色い鼻水が出たり咳や痰が出るというものですね。特徴としては急性副鼻腔炎の場合は片側に炎症や痛みが出ますが、慢性では両側に炎症や痛みが起こりやすいといったものがあります。

慢性副鼻腔炎の治し方

治し方も基本的に急性の時と同じになりますが、抗生物質を用いても効果が出なかったり他の治療法を試してみても再発するときは手術による治療になります。膿の洗浄を行うための排膿洗浄は意外と痛みを伴うこともあるのですが、再発する可能性も高くなっており、それを見越して手術を行うというケースも多いようです。

慢性になってしまった副鼻腔炎は自然治癒は難しい状態です。手術を用いないで投薬治療や鼻腔内洗浄を続けた場合はだいたい数週間~3ヶ月が目途となり、そこまで続けて効果が無いなら手術となるでしょう。

あれっ?と思った時になるべく早めにお医者さんに相談をする事が大切です!

まとめ

いかがでしたか?今回は副鼻腔炎を題材に急性と慢性にてそれぞれの症状や原因を考察して治療方法の説明をさせていただきました。

風邪をひくことで併発してしまう事もある病気の一つである副鼻腔炎ですが、大切なことは自覚症状を持って「これ風邪じゃない」と気が付くことです。重症化したり慢性化してしまうとリカバリーが大変になるのはどの病気も一緒、気が付いた時点で早めに耳鼻咽喉科を受診して、治療を受けるようにしましょう。

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