ジョギングしていると、心拍数が1分間に170回ないとジョギングしても効果が得られない、なんて事を聞きますよね。心臓があまり早く打っていないと、確かに汗もかきませんし、脂肪を燃焼できている感じもしません。しかし170回という数字には何の意味があるのでしょう。そもそも、心臓は身体のエンジンそのものであり、車もエンジンの回転数が上がり過ぎてよいことはありません。何事も適度が大切なのです。そこで、ジョギングなどの有酸素運動を行う上での心拍数の目安をお伝えしたいと思います。
心拍数170回/分のジョギングはダイエットに良いの?悪いの?
実は、ジョギングをしていて心拍数が1分間に170回以上というのは心臓が無理をしているといえる数字なんです。心拍数170回/分というのは目安にはしないでください。もしも、ジョギング後に心拍数が170回/分になってしまっているという方がすでにいるとすれば、ペースダウンや、ウォーキング等のもっと負荷の軽い運動に変更する必要があります。同じジョギングをしても、人によって心拍数は変わります。心臓や肺の機能が現在行っている運動のレベルまで鍛えられていないと、体の限界以上に心拍が速くなってしまっています。負荷を軽くし、負荷の軽い運動を継続することで心臓と肺の機能向上を図ってから、徐々に運動のレベルを上げていくことが望ましいといえます。脂肪燃焼効果を得たい人の心拍数の目安
有酸素運動は、脂肪燃焼効果のほかに健康維持の効果も得られます。有効な脂肪燃焼効果が得られている運動であるのかを知るために、心拍数を測定するというのは有効な手段です。まず、有効な心拍数を算出するためには最大心拍数を知らなくてはなりません。最大心拍数は220から自分の年齢をひいたものになります。30歳の人であれば、220-30で190となります。この190というのは徐々に運動の負荷を上げていったときにこれ以上がんばれないというときの心拍数になります。その最大心拍数に0.6~0.8をかけることで目標とする心拍数になります、0.6~0.8というのは運動強度の数値であり、脂肪燃焼のための有効な運動強度が60%~80%となっています。運動強度は低すぎると脂肪は燃えず、高すぎても脂肪は燃えません。体力に自信のない方や、初心者の方は60%(30歳の人で心拍数114)、普通の体力だと思う方は70%、体力自慢の方は80%(30歳の人で心拍数152)の運動強度として目標心拍数を算出するのがオススメです。この方法から見ても、心拍数170はかなり高い数字である事がわかりますね。安静時の心拍数の正常値は?
心拍数を測定することは、有酸素運動を効果的に行うための目安になるとお伝えしましたが、そのほかにも体調を知るためのバロメーターにもなるのです。安静時の心拍数が1分間に60から80回が正常の心拍数です。これを超えるようであれば、疲れ気味であったり、体力不足であったり。体調不良の目安になります。また、それとは逆に心拍数が1分間に60回未満であれば、アスリートのような心臓の持ち主かもしれません。医療の世界ではそのような心臓をスポーツ心臓と呼ぶ事もあります。しかし、あまりに心拍が少ない時には不整脈の一種である可能性も否定できないので、そのようなときには病院を受診しましょう。まとめ
いかがでしたか?ジョギングや有酸素運動を行う際の心拍数は170を目安にしないでいただきたいとお伝えしてきました。目標心拍数は人により異なってくるということが分かっていただけたかと思います。効果的な有酸素運動を行うための1つの指標として、心拍数を活用するというのは有効であり、また、心拍数は健康状態を知るバロメーターにもなります。心拍数を健康維持やダイエットの1つの指標にしてみるのはいかがでしょうか。⇒ジョギング前の筋トレに凄い効果が!その順番にどんな意味が?
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