生活していくうえでどうしても出てしまう「生ごみ」。水切りしないと重いし、かさばるし、密封したつもりでも臭う…悩みは尽きないですね。そんな生ごみ問題ですが、調理の際に簡単にできる水切りの方法を知っておくだけで、今までより格段に快適なキッチンライフになります!今回は、少しの手間で快適!!な、生ごみの水切り方法をご紹介します!
目次
そもそも生ごみはなぜ腐る・臭う?水切りは必要なの?
生ごみが臭ってしまう原因は、生ごみに含まれる「水分」です。「お弁当に入れた卵焼き、じょうずにフワフワに焼けたのに、お昼に食べようとしたら変な臭い…あっこれ腐ってる!」といった経験、ありませんか?「フワフワの卵焼き」に多く残っていた水分が、密閉されたお弁当箱のなかで腐ってしまったことが原因なんです。生ごみを腐らせない為の水切り!
逆に言えば、食べ物は水分をしっかり抜いてあれば、そんなにすぐには腐りません。ドライフルーツ、切干大根、乾燥しいたけ、梅干しなど、干して乾かしたり塩で水分を抜いたりすることで腐りやすさを軽減し、もっと言えば保存食の役割まで果たしているものもたくさんあります。
臭いを防ぎ、軽くするには?
つまり、生ごみの臭いの悩みは、水分を抜くこと、つまり、きっちり「水切り」をすることでかなり改善できます。さらに重い生ごみから解放されるコツもこの水切りが重要!生ごみとの共存3原則は「濡らさない・絞る・乾かす」これに尽きます!それではやり方をご紹介していきます!
生ごみの悩みは、水切りで解決!
生ごみの重さや臭いの元は、ごみに含まれる水分です。なんと、生ごみの約8割が水分だと言われているんです。水分を抜くと、臭いが抑えられるだけでなく、ゴミの減量もかなり期待できそうですね。上でご紹介した「濡らさない・絞る・乾かす」の3原則に沿って、おすすめの方法をご紹介していきます。生ごみは、濡らさない!~シンクは敵~
生ごみは調理中どうしてもでてしまいますが、まずは濡らさない事で、水切りの手間を減らす事ができます。こんな工夫をしてみて下さい。水切り方法① 生ごみになる部分は極力濡らさない
野菜などは、皮を剥いてから洗うようにしましょう。むいた皮はシンクに落とさず、あらかじめ専用の袋を用意しておいて、そこに集めます。調理が済んだら空気を抜いて袋の口をしっかり結び、蓋付のゴミ箱に入れましょう。ちょっと面倒なようですが、実践してみると生ごみの臭いから解放され、キレイなキッチンで料理が出来るようになる為、とても快適ですよ!水切り方法② 三角コーナーをやめる
シンクに三角コーナーを置いている方は、思い切って一旦やめてみましょう。三角コーナーがあることによって、その中に生ごみだけでなく使用済みのラップなどをポイポイ入れてしまいませんか?「一緒に捨てるんだから同じ!」と思われがちですが、くしゃくしゃのラップについた水分は乾きにくいため、生ごみ自体が大して濡れていなくても、ラップについた水分を吸って全体的に水っぽくなってしまいます。意外と水切り出来ていない!
三角コーナーがシンクにあれば、食器洗いなどで水を流した時の水はねもありますね。三角コーナーの底が網目状になっているからといって、それで順調に水切りができているかといえば、残念ながらそんなことはないので要注意です。
シンクに大きな生ごみを落とさないだけでも対策に!
上の2つの方法に共通するのは「とにかく生ごみをシンクに落とさない」という点です。あなたが思っているより、シンクは濡れている!と気づいて頂ければなによりです(笑)しかしどんなに気をつけていても、排水溝には生ごみのクズが流れてしまう為、三角コーナーを無くした事で、今度は排水溝が臭うという事もあります。排水溝の掃除は結構嫌なものですね。なので私の家では排水溝ネットを使っています。これも便利なので検討してみて下さいね!
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生ごみは、絞る!~水は意外に押し出せる~
「上の2つの方法は自分には向いていない」と思った方、こんな方法はどうでしょう?「調理後に生ごみの水分を絞る」という習慣づけのおすすめです。水切り方法③ ゴミ用ネットにまとめてギュッと絞る
「野菜を洗う前に皮をむくのは土が食べる部分につくから苦手だから、水に触れさせずに調理するというのはちょっと無理」と思う方もいるでしょう。捨てる予定の部分が濡れてしまっている場合は、調理の最後にちょっとひと手間です。ネットにまとめてもいいですし、ザルなどに集めておいてもいいですが、最後にそのごみをまとめてギュッと絞ってみてください。いきなり一度にコップの量とまではいきませんが、かなりの水分が出てきます。一週間の生ごみの量を想像してみると、かなり軽量化できそうですよね。ゴミ用ネットは、使い捨て三角コーナーのようなものが安くて便利なので、一度チェックしてみましょう!
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水切り方法④ 新聞紙やキッチンペーパーを使う
上でご紹介した絞る工夫にあわせて、ここではご家庭にあるいらない紙を使います。新聞紙の上に生ごみを集めて水分を吸わせておいて、最後にたたんで上から押すと、新聞紙が水分を吸ってくれます。軽量化にこだわりたい方は、水分を抜いた生ごみだけ捨てて、新聞紙は干して乾かしてもいいですね。新聞紙で包んだまま捨てれば、水分をこぼしたわけではないぶん重さは変わりませんが、新聞紙の油分や包んだ紙のぶんだけ臭いの拡散を防ぐことができます。一人暮らしで十分に換気ができないという方には、後者のほうがよりおすすめです。
この2つの方法では、「水分を抜く」という点が共通しています。濡らさないように気を遣うよりこっちの方が気が楽!という方に試していただきたい方法ですね。
生ごみは、乾かす!~食べられるかも~
ここでは、「水分に触れさせない・搾り取るといった方法より、もうすこし手間がかかっても大丈夫!」という方におすすめの、生活がちょっと楽しくなりそうな生ごみの水切り方法をご紹介します。水切り方法⑤ 天日干しにする
コーヒーをペーパーフィルターで自分で入れて飲む方の中には、コーヒーかすを干して乾燥させてから捨てたり脱臭剤に使ったりするという方もいるかもしれません。それと同じように、生ごみも思い切って干してみるのはどうでしょうか。油を多く含む肉類や魚類を干しておくのは臭いをまきちらすだけになってしまいますのでおすすめしませんが、野菜の皮などは一度乾燥させる方法を試してみてもいいですね。ニンジンやダイコンの皮などは、干し野菜として楽しむこともできます。干し野菜を作るという目的で楽しんで皮を干すのと、生ごみを軽くするためにただ作業として皮を干すのでは、何となく気分も変わってきませんか?
水切りしない奥の手:生ごみを作らない!食べてしまう!
水切りの工夫についてご紹介してきましたが、さらに楽な方法があるのを忘れていませんか?そもそも水切りなんてしなくてもいいように、生ごみそのものを減らす工夫をしてみるのはどうでしょう?野菜の皮で一品作っちゃおう!
調理の際に皮をむいたり芽を取ったりして出る「野菜くず」。つい捨ててしまいがちな部分ですが、皮と実のあいだに多くの栄養が含まれていたり、美味しい部分があったりします。(※じゃがいもの芽のように、害のあるものはもちろん例外です!!)
簡単便利な食材に早変わり!
洗って砂を落とせば食べられるものは、細かく刻んで炒め物やきんぴら風にしたり、コンソメで煮てスープにしたりしてみましょう。前日に使った野菜の皮をとっておけば、皮だけなぶん薄いため火が通りやすいので、忙しい朝の時短調理にも役立てられます。もちろん、皮をむかずにそのまま料理に使うこともできます
剥かずに食べてしまう!
ポトフやベイクドポテト、蒸し野菜などは形を保つことができて見栄えもオシャレになります。皮をむく手間も省けますし、野菜特有の苦味をよりはっきり楽しむこともできて一石二鳥ですね。皮むきを省略して、切って炒めて煮るだけの「ズボラカレー(我が家での呼び名です)」は、皮の部分がぺろっとめくれて中からホロホロの人参が出てきます。舌触りは賛否両論ですが、ちょっとくせになる美味しさで、おすすめです。
まとめ
私が小さい頃に見た祖母の台所仕事には、「生ごみ」という概念そのものがありませんでした。野菜の皮はすべてきんぴらか、干して刻んでふりかけになって出てきました。魚の骨や鶏肉の皮などの食べなかった部分は畑に埋められて、堆肥として土に還されていました。三角コーナーもなく、調理の段階で次の行き先が決められているかのように、今なら生ごみになりそうなものも全てざるやボウルの中で待機していました。都市化が進んだ現代では限界のある話ですが、時代に合った工夫で快適に日々を過ごせるよう、自分に合った生ごみとの付き合い方を見つけられるとよいですね。
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