エアコンに必ずついている機能、「除湿」。何となく「冷房」は部屋の温度を下げるもので、「除湿」は湿度を下げるものという理解になっていると思います。それではここで一つの疑問が生じるでしょう、「除湿の設定温度って何度がいいの?」というものです。
今回は冷房ではよく上がる議論である「温度設定は何度?」という問題を除湿に持ち込んで考えていきたいと思います!
目次
除湿の温度設定は何度がいいの?
さっそくですが、本題に入ってしまいましょう。まず適温というものは、夏場なら外気との気温差マイナス5~6度が目安とされており、これはそれ以上の温度差があると体への負担も大きくなると言われているためです。つまり夏場で外気が32℃くらいなら、設定温度は26~28℃が適温となるということです。
湿度の場合は65~70%が快適と言われております。つまり除湿で65~70%の湿度を保ちつつ設定温度は26~28℃にすることが理想的であるということです。では、それを踏まえた上で、エアコンの使い方を理解していただくために下記をご覧ください。
除湿機能その① 弱冷房除湿
除湿にも種類があるということをご存知ですか?除湿には実は2種類ありその一つがこの「弱冷房除湿」と呼ばれているものなのです。具体的な機能としては湿度の高いじめじめした空気を吸い込んで、湿度が低くさらさらした冷たい空気を排出するものとお考え下さい。簡単にいうとこの除湿機能は除湿機能をもった弱めの冷房と考えていただければいいと思います。そのため使い方としては、じめじめと感じる時に温度も下げたいときに用いることになります。
除湿機能その② 再熱除湿
除湿の2種類目がこの「再熱除湿」と呼ばれているものなのです。名前を見ていただくとなんとなくわかっていただけると思いますが、これは弱冷房除湿の「湿度が低くさらさらした冷たい空気を排出する」という部分が「湿度が低くさらさらだけど温めなおされた空気」に代わっているものとなっております。使い方としては梅雨の時期でそんなに熱くはないのだけど、湿度のみ下げたい場合に用いるようになるでしょう。除湿と冷房って電気代はどうなっているの?
住んでいる場所やその年の気温によっては、一日中つけることになるエアコン。ここで気になるのが「電気代」ですよね?一日中つけているのですから、除湿と冷房でどちらのほうが電気代がかかるのかも重要なファクターとなってくるでしょう。「どうせ使うなら安いほう」という気持ちは誰しもが持っているものです!そこで電気代がどうなっているかを確認した結果「弱冷房除湿<冷房<再熱除湿」となっているようです。ちなみにその電気料金の詳細を記載すると、東京電力の調査になりますが設定温度は24度で1時間あたりの電気代は「弱冷房除湿:4.1円<冷房:11円<再熱除湿:14.9円」となったようです。
この結果から読み取れることは、電気代を抑えたいなら弱冷房除湿を用いるか温度の高めの冷房にするかの2択になるということでしょう。
赤ん坊がいる場合は温度設定にも気を配ろう!
もし赤ん坊がいる家庭でしたら、大人たちの「電気代を安くしたい」という感情よりも赤ん坊の健康を第一に考える必要があります。つまり温度設定なども赤ん坊に最適なものとする必要があるということです。大人でしたらある程度暑くても冷たい飲み物を飲んだりして対応することも可能でしょうが、赤ん坊はそんなことできません。そのための環境をこちらで整えてあげる必要があるのです。赤ん坊の最適温度と湿度は?
ずばり、最適温度は大人と同じ26~28℃で、湿度は60%以下と言われております。気を付ける点も大人の人と同じで外との気温の差が5℃以内になるようにすることです。ちなみに、ここで大切なことは湿度と温度のバランスをとることと言われており、たとえ28℃という高めの温度だったとしても湿度が60%以下なら比較的すごしやすいでしょうが、26℃という低めの温度でも湿度が高いと不快感を覚えることになるでしょう。赤ん坊のいる場所で冷房を用いる際の注意点は?
まずは一般的にも知られていることでしょうが、冷房から出てくる風邪を直接当ててはいけないということでしょう。これは扇風機でも同様ですので注意してください。風を直接当ててしまうと体温が急激に下がることがあるため非常に危険です。絶対に直接当てることはしないでください。また、注意点とは多少ずれますがエアコンの設定温度と赤ん坊のいる位置の温度が必ずしも同じではないということも理解しておくといいと思います。温度計があるのでしたら、エアコンを使っている時に温度を測ってみましょう。それによりエアコンの温度設定も変えるといいですよ!
まとめ
いかがでしたか?今回は苦しい夏を乗り切るためのエアコンの除湿について、除湿の種類から電気代の詳細を確認してまいりました。その年によって気温の変動があるため、エアコンとの付き合い方も年によって変わってくるものではありますが、住んでいる地域や猛暑によって一日中のお付き合いとなることも少なくないでしょう。そこで大切なことは少しでも電気代を下げるためにはどうしたらいいかということ。電気代を下げたい場合は「弱冷房除湿」を用いるようにして、温度以外にも湿度にも気を配っていくことがわかりましたね。皆さんも電気代が気になる方は湿度にも気を配って夏を乗り切りましょう!